エッセイ集『風に吹かれて』メニュー
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内動
今日はとっても寒い、三月ももう終わりだというのに。体が春に向かって一歩ずつ変
化していくが、季節の変わり目は温度の日変化が激しいので体がビックリする事が多い。
私の整体院は駅前のビルに有る。大阪市内の幹線道路に面している。両側に街路
樹と低木樹が植え込んである。葉の付いていないそれらの木々に「ふとっ」目を落とす
と、小さな芽吹きが寒さの中にも確実に春を運んで来ているようだ。でも近くまで行か
ないと、葉を落としてまだ冬の寒さの中に眠っているようにしか見えない。「内動」そん
な言葉がふと頭に浮かんんだ。
例えば整体をする時もそうであるが、長い間にできてしまった癖や考え方が、動き始
めるまで長い時間がかかる。表からではまったく変化がない様に見えても、内側から
徐々に変化をして、ある日何かのきっかけで表に「ドバッ」と出てくる事もある。ぎっくり
腰などそうである。きっかけとなるのは結構些細な事が多い。西洋では「魔女の一突き」
というそうである。
しかし体が完璧な状態ではぎっくり腰は起こらない。何らかの前駆症状として、色々あっ
たはずである。ただそれに気付かなかったか、あるいはうすうすは感じてはいたが、回
避できる状態でなかったという事がほとんどである。
組織の中でもそんな事はある。それは会社であったり、家庭であったり。全体の統一
感がなくなり、構成している人達が思い思いの事を始めると、組織としての求心力がなく
なり、組織は崩壊し始める。もちろん崩壊した方がいい場合もある。スクラップ&ビルドで
ある。果物かごの中の腐ったリンゴは、まわりのリンゴまで腐らす。
体にしても組織にしても、色々サインを発しているはずだ。そのサインを見落としてはい
けない。敢えて見えないふりをするのはなお更である。しかし、組織というのは、はなは
だ難しいものである。人は自分のことですら100%理解しているものではない。まして他人
が何人も集まったのが組織である。それぞれの利害や私利私欲、名誉など様々なものが
うごめく。
「腐ったリンゴは切り捨てる」それが以前の私の考え方であった。今でも大筋ではそうで
ある。が、ただ見方を変えれば、100%の善も悪もない。組織を潰し逃げていくのは案外簡
単かもしれない。何も言わずに去っていくのは勇気がいることだ。私なら何か文句を言っ
て去っていくだろう。しかし、黙ってであろうが、文句を言ってであろうが、去っていくて事
よりも、残って再編していくことも必要な時がある。
今の自分に何が出来るか解らないが、私は整体が好きだ。整体を安っぽいビジネスにす
りかえたくは無い。お金儲けを否定するのではない。(お金は沢山あったにこしたことはな
いと思う。)しかしお金が前に出ると整体が引っ込む。「整体何ぼのもんじゃ」という声が聞
こえてくるかもしれないが・・・。
職業に上も下も無い。皆が「自分の職業はこれだ!」と胸を張れるようにしたい。後ろめた
い気持ちで仕事をしてはならない。誇りを持って仕事をしたい。皆なそうであろう。しかし時
々驚かされる事がある。鳥インフルエンザの隠ぺい事件そうだし、秘書給与不正事件、学
歴詐称などほんとうに幼稚な事件が後を絶たない。
天に吐いた唾は自分に掛かるのである。もう一度襟を整え、知らぬ間に溜まっている埃
を払ってしまおう。身軽になって春を迎えようではないか。
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